日々、美味しい料理を提供してくれる料理人。
ですが、美味しい料理と裏腹に料理人の業務は激務です。重い鍋を持ったり包丁を使い続ける事で手にはかなりの負担がかかっています。
このブログでは、そんな料理人の方々がかかりやすい手の疾患と、その原因や予防法、対処法、それから博多手肩改善センターではどんなことをやっていくのかをご紹介していきます。
料理人に多い手の疾患
・腱鞘炎
親指や手首を動かした時に指の付け根や手首に痛みや腫れが起きます。重い鍋を振ったり、包丁を使い続ける事で手首に負担がかかります。
・ばね指
指を酷使する事で、筋肉と骨を結び付けている腱が通る腱鞘と言われるトンネル部分に炎症が起き、手指に痛みや動作時の引っかかりが起こる病気です。
悪化すると曲がったままになったり、伸びきったままになってしまいます。
・キーンベック病
キーンベック病とは月状骨と言う手首の真ん中にある骨が血行不良により潰れてしまいます。利き手側に発症する事が多く、進行すると手首の甲側が腫れてきます。
原因ははっきりとしていませんが、月状骨に血行不良が起こり、血液が届かなくなることで軟骨が壊死してしまうと言う事がわかっています。
腱鞘炎と混同されやすいですが、腱鞘炎と比べると手首の痛みが長期間続きます。また腱鞘炎は関節の動きが制限される事はありません。
しかしキーンベック病の場合は、進行すると関節の動きが悪くなり制限されることがあります。手をよく使う職業の成人男性に発症しやすいと言われています。
料理人に多い手の疾患~予防法~
・腱鞘炎
腱鞘炎を予防するには指の筋肉の緊張をほぐすため、日頃から手指のストレッチを心がけると良いです。また、手指の動きはどうしても利き手に負担がかかります。
左右バランスよく使えると負荷を分散させることができるため、カバンを持つ、ドアノブを握る、といった日常動作は利き手でない方を使うといった工夫をしてみると良いでしょう。
・ばね指
手首の腱鞘炎と同じように日頃からストレッチをするのが良いです。
ストレッチによって関節が硬くなるのを防いで血流が良くなります。お仕事後は必ずストレッチをするように心掛けましょう。
・キーンベック病
明確な原因がわかっていないので予防は難しいのですが、血行不良によって月状骨が壊死することは解明されています。
血行不良にならないよう気をつける必要があります。こちらも同じように日頃から手指のストレッチを心がけたり、利き手だけを使わないようにしましょう。
料理人に多い手の疾患~対処法~
・腱鞘炎
作業を中断して患部を休ませてください。
軽度の場合は、指をゆっくり伸ばしたり揉んだりといったマッサージで治ることがあります。
動かないように患部をテーピングで固定するのも良いでしょう。
・ばね指
手を酷使した後に、熱っぽさを感じた場合は炎症を起こしているので患部を冷やしましょう。
逆に指がこわばる場合や痛みが長引く場合は温めて血流を良くしましょう。少しお湯に浸けておくだけでも痛みが軽減します。
・キーンベック病
キーンベック病は自然には完治しません。手首が腫れたり安静にしていても痛みが出たり、なんとなく手首が動かしづらくなってきたかもと感じたら早めに受診しましょう。
進行すると手術をしなければならなくなったり、生活にも支障が出てきます。
博多手肩改善センターでのアプローチ
ここまで、原因やケアをお伝えしてきましたが、実は根本原因は身体にあることがほとんどです。日頃、気をつけているつもりでも気が付かない所で身体に負担がかかっている事は多いです。
例えば、手首を使うにも肩、腕、肘など様々な箇所を連動させていますが、骨盤や首などの体の歪みがあることで神経の流れが悪くなってしまいます。
その様な状態が結果として手首に影響を及ぼしていると考えています。当院では全身の検査をして、どのように手に負担がかかっているかと言う根本原因を見つけていきます。
不調が起こる前であっても、身体の歪みや癖でどの様な負担がかかっているかを見つけていきます。全身の検査をして根本原因を見つけて施術することで繰り返さない身体にしていきます。
最後に
今回は料理人に多い代表的な手の疾患を取り上げました。
料理は好きだけど身体がボロボロになって、泣く泣く、退職、もしくは休職するしかないと諦めている方もいるかもしれません。
その前にぜひ当院にご相談ください。根本原因を取り除き、元気に料理が出来るようサポートさせていただきます!