パティシエがなりやすい職業病といって思い浮かぶのが腰痛や冷え性。洗い物の多さから手荒れや肌荒れも気になりますよね。
その中でも、パティシエの誰もが一度は通るであろうやっかいな疾患が「腱鞘炎」ではないでしょうか。
今回は腱鞘炎がなぜ起こるのか、その原因と治し方、予防策について触れていきたいと思います。
腱鞘炎とは
指や手首の使い過ぎによっておこる疾患のこと。
腱鞘炎の「腱」とは骨と筋肉をつなげる線で、手指の曲げ伸ばしを支えます。
この指ごとの腱を筒のようにひとつにまとめているのが、手首にある「腱鞘」と呼ばれる部分です。
一定の動きを長時間行ったり、負荷がかかったりすることで、指の動きを支える腱や腱鞘が摩擦を起こし腫れてしまう。これが「腱鞘炎」です。
私たちは普段から意識せずに手や指を使っていますが、パティシエの場合はとくにどれも手早く均等な力加減で行わなくてはならない作業ばかり。
入社してからずっと頑張ってきたあなたの手や指が悲鳴を上げているのかもしれません。
腱鞘炎は大きく分けて2種類。
ひとつは親指の付け根あたりから手首の部分が痛むドケルバン病。
親指を握って手首をひねったり、親指を広げたりするとズキズキとした強い痛みが起こります。
もうひとつは指の関節や付け根が痛むバネ指です。
指を曲げ伸ばす時に引っかかるような違和感があり、バネがはじけるような感覚になることからこの名が付いています。
指の付け根は負荷がかかりやすいため、腱鞘炎になりやすい部位でもあります。
どちらも痛みを我慢して作業を続けていると悪化する一方です。
中には箸を握れない、車のキーを回せない…など日常生活に支障をきたしてしまう人もいます。
そうなる前に病院で診察を受けることをおすすめします。
腱鞘炎になってしまった時の対処法
手指や手首に違和感がある、ひねると痛みが出るという症状は腱鞘炎のサイン。
できれば作業を中断し、患部を休ませてあげるといいでしょう。
軽度の場合は、指をゆっくり伸ばす、もみほぐすといったマッサージで治ることがあります。
また、無意識に動かしてしまわないよう患部をテーピングで固定する処置も効果があるようです。
痛みが続くようなら病院を受診し、軟膏や湿布などの外用薬で腫れと痛みを抑えましょう。
場合によってはステロイド注射を打ったり、レーザー照射で血流を促したりなど、炎症部分の回復を早める処置を取ることもあるそう。
でも、厨房で匂いのある軟膏や湿布を使うのは難しいですよね。
痛みが引くまでは匂いの出ない湿布を使う、別の作業に交代してもらうなどが良いかもしれません。
腱鞘炎の予防法
腱鞘炎を予防するには指の筋肉の緊張をほぐすため、日頃から手指のストレッチを心がけると良いです。
また、手指の動きはどうしても利き手に負担がかかります。
左右のバランスよく使えると負荷を分散させることができるため、カバンを持つ、ドアノブを握る、といった日常動作は利き手でない方を使うといった工夫をしてみると良いかもしれません。
手肩改善センターの考え方
手肩改善センターでは力仕事で思うように動かない、疲れが取れないなど循環、構造面からしっかり検査をおこない、しっかり説明をした上で施術をします。
手肩改善センターでは軽い刺激で叩いたり、揺らしたりして身体の循環を整え、歪みや筋収縮を良い状態に持っていき、身体の自律神経と歪みを整えます。
そして改善としては身体に良い癖をつけることで生活習慣の変化をしっかり出来て不具合がなく、身体が安定した状態まで行い、改善に導きます。
最後に
パティシエは、バランス、動力などが必要になります。1日中体を動かし続けることもあり、筋肉に掛かる負担が多くなります。
だからこそケア、不具合を起こしてしまった場合には改善することが今後の人生にも繋がることになります。
身体は年々消耗していきます。だからこそ必要になる回復力。日常生活から身体の歪みや力の使い方など、
どのようなことでもご相談に乗りますので少しでも不安がある方、我慢をせずに手肩改善センターにご相談ください。
しっかりサポートさせていただきます。