ITエンジニアに多い!? 小指が痺れる疾患について

 ITエンジニアに多い!? 小指が痺れる疾患について

今回ご紹介するお話は「小指が痺れる」という症状についてです。

小指が痺れるという経験をしたことがある方がこのブログを見ていると思いますが、小指が痺れた場合、一般的には首のヘルニアや首の骨がズレて神経伝達が悪くなったと考えます。

例えば頸椎7番は手の平の感覚を司っています。そこに何か不具合があると痺れや感覚障害、筋力低下などが出てきます。しかし首に異常がない場合はどこが問題になっているかですが・・・。

その小指の痺れ、肘部管症候群という肘の疾患かもしれない!?

小指が痺れるから小指がどうかなったのかと大抵の方は思うかもしれませんが、実はそれ、「肘」が問題で神経が圧迫され痺れが発生している可能性があります。

このような症状を『肘部管症候群』と言います。

肘の内側を通っている尺骨神経という神経が圧迫されることで小指と薬指の痺れや小指の付け根の筋肉低下、細かい作業が苦手になります。


 運動器疾患のなぜがわかる臨床解剖学 (医学書院) P49 から転用

どんな人がなりやすい? 

肘部管症候群は手や肘を酷使してきた人がなりやすいと言われています。

・テニスや野球、ゴルフ、柔道などのスポーツ選手など
・過去に肘の骨折・ケガがある
・仕事で腕や肘を酷使する

などの方がこの疾患を起こしやすいです。それ以外に、加齢に伴い骨や関節の変形が原因で発症することもありますので、特に中高年が後発年齢でもあります。

これ以外にも、会社員の方がタイピングなどで肘を付けてタイピングしている人などはこの疾患に罹りやすいと言われています。

病院ではどんなことをするのか

レントゲンで骨に異常がないかの確認や、打診器での神経の反射テストなどをする場合もあります。最終的には基本的には治療は投薬が中心です。 

・消炎鎮痛剤
・ビタミンB12
・安静と固定

飲み薬で神経の炎症を抑えて、ビタミンB12で神経の回復を助けていきながら、生活で肘を酷使しないよう安静、場合には固定をする場合があります。

ただ、現実的に手は固定することでQOLが著しく下がりますのですごく酷い人でない限りここまではしない事の方が多い様です。

肘部管症候群でも肘が変形、骨に骨棘と言われるトゲがある場合、そのまま圧迫があると神経の痛みが進行してしまいますので、その場合は「手術」となります。

当店ではどのようなことをしていくのか

まず皆さんに一つ知っておいてほしいことがあります。先ほどまで肘部管症候群についての原因や病院での治療法などをご紹介してきましたが、

「整形外科学会で80%の患者さんの画像と症状が一致しない」と発表されているという現実があります。

例えば、ヘルニアの画像所見は見られても痛みがないということがあります。肘部管症候群でレントゲン初見は見られても、それが絶対の理由ではないということなんです。  画像≠症状

だって、レントゲンは静止画で、私たちは動いていますから動いている状態のレントゲンの動画ならまだ確率が上がりそうですが日本の病院では静止状態でのレントゲンが一般的です。

肘部管症候群と一口に行っても、原因は首、肘、手首、と様々です。

そして、筋肉のストレッチをして解消していくものから、神経の流れを良くし骨を矯正していかないといけない場合もありますのでトータルで体を診てあげないといけません。

当院はまず脊柱からの優しい刺激でのアプローチを中心に徐々に末端に刺激を広げながら筋肉、神経、骨にアプローチしていきます。

そのようなやり方で病院に長年通っていたかたでも3か月ほどで体の変化を実感して頂けています。

小指の価値は?

これを見ていただいている読者の方は小指が痺れるなどの症状を持っている方だと思いますが、小指の痺れや違和感をすぐにでも解消したいという気持ちになりましたか?

もしまだなっていない方で「小指だからまだ大丈夫だろう」と軽く考えている方もいるかもしれません。しかしその小指一本分の価値を考えたことはあるでしょうか?

算出方法は様々ですが、小指が切断など一切使えなくなった場合、後遺障害12級が適用されるみたいです。(仕事での事故などで)その場合の慰謝料は280万~290万です。

高いのか安いのかは人それぞれですが、デイトレや入力業務などで高額を稼いでいる方は小指で入力ができない分生産性が下がるので安いと思うかもしれませんね。

ただ、生活上、小指が使えないとなると、体のバランスを崩したり、物を握る力が下がったりするので、力仕事をする人も、デスクワークでパソコン入力が多い方も早めに解消することをお勧めします。