はじめに
皆さんは「ガングリオン」という言葉をご存じでしょうか?タイトルにもある通り、手にしこりのようなものができる病気で、特に今は気にならなくてもそれが重大な痛みや痺れに繋がることもあります。
今回はこのガングリオンについてお話していこうと思います。
そもそもガングリオンとは
ガングリオンは手足にできるコブ状の腫瘤(しゅりゅう)のことを言います。 関節近くにできるゼリー状の物質が入った袋のことで、手首に多く見られますが、実はそのほかにも足首などの関節付近に発生する事もあります。
その多くは良性の腫瘍ですが、稀に手以外の関節や、腱のまわり、膝の半月板や脊椎の椎間板などの軟部組織のそばにも発生することがあり、その部位を使いすぎると、腫瘤は大きくなることがあります。
そして大きくなることにより、圧痛、もしくは可動域の制限、、、つまり動かしにくくなります。
ガングリオンの症状とは
腫瘤は軟らかいものから硬いものまであり、通常は無症状のことが多くそのままにしていても問題はありません。 しかし、神経のそばにできると神経を圧迫して、痺れや痛み、運動麻痺などを起こします。
例えば、手にガングリオンができ、痛みがないからと放置していたら、ガングリオンが大きくなり、手にしびれや痛みが出てくることもあるのです。
ガングリオンの原因とは
ガングリオンが起こる原因、それは手をよく使うから!!・・・というわけではありません。 実は、なぜガングリオンができるのかは未だはっきりと解明されていません。
しかし、以下のような要因が関与していると考えられています。
✅関節や腱鞘の炎症:炎症が起こると関節や腱鞘内に液体が増えるが、それがガングリオン形成の一因とされています。
✅関節や腱鞘の損傷:関節や腱鞘にダメージを受けた場合、その部分が腫れたり、液体が溜まったりすることがあるため、それも形成する要因の1つでは?と言われています。
✅過剰な負荷:手や足を使う際に、同じ動作を繰り返すことが多い場合や、過剰な負荷をかけることが原因でガングリオンができることがあります。
✅原因不明:ガングリオンの発生原因は、はっきりとわかっているわけではありません。ただ、女性の方が男性に比べて発症率が高いということが報告されています。
ガングリオンの発生原因についてはまだ研究が進んでおり、完全に解明されているわけではありません。 しかし、ガングリオンは比較的良性の病気であり、多くの場合は治療によって症状が改善することが期待されています。
ガングリオンの一般的な治療法とは
ガングリオンは良性腫瘍であるため症状がなければ自然治癒することもあります。ですが、腫瘤が大きくなり痛みや痺れ、手足が動かしづらいなどの生活に支障をきたす症状がある場合は治療が必要です。
腫瘤が大きくなった場合は、注射針を刺してゼリー状の内容物を吸引します。 数回この治療を行えばガングリオンが無くなることもあります。
しかし、激しい痛み、もしくは再発してさらに腫瘤が大きくなった場合は、手術にて取り除くといったケースも挙げられます。
手肩改善センターでの施術法とは
まずは、全身を検査することによって、全体の歪みと、身体の循環が滞っている箇所、ガングリオンに負荷がかかっている箇所を探し出します。
そして、判明次第施術を行っていくのですが、最初はガングリオンではなく全身を施術して歪みや滞ったところを解消することによって身体の循環と回復力を高めていくことに集中していきます。
回復力を高めることによって、ガングリオンが自然に退縮、痛みが無くなる可能性もあります。 ガングリオンが小さく症状がない場合は、先ず経過観察することがあります。
痛みがある場合や肥大化して痺れがある場合、全身を検査しながら循環が滞っている原因を探り、循環を改善していくことで痛み痺れを抑えることが可能です。
循環や歪みの根本改善が済み、身体が整ってもガングリオンがなくならない場合、ガングリオンの解消に向け、改めて施術を行っていきます。
終わりに
今回は、ガングリオンをテーマにお話ししましたが、いかがでしたか? 「ずっと気になっていたが痛みがないから大丈夫。」と思っていても、何もケアしなければ症状は改善されません。
痛みや痺れが出るその前に一度、手肩改善センターにご相談ください。