手の屈筋腱損傷とは…

手の屈筋腱損傷とは…

日々の仕事、私生活などで何気なく行っている動作。その何気なく行った動作が知らず知らずのうちに指に悪影響を及ぼしているかも…。

日常生活の動作が手にどのような影響を及ぼすのかを、ここでしっかり覚えておきましょう!

症状

指や手のひら、手首のあたりを刃物で切った後、指先の関節(母指(親指)IP関節、示指~小指DIP関節)、ときに次の関節(示指~小指PIP関節)も曲がらなくなります。

並走する神経動脈が同時に切れることがあり、その場合指の感覚が障害されたり、血液が噴出して止まりにくくなることがあります。

原因

前腕にある指を曲げる筋肉(長母指屈筋、示指~小指の深指屈筋と浅指屈筋)と指先を繋ぐすじ(腱)は手首から手のひらを通り各指の指先まで延びて、指の骨に付いています。

各指では、指を曲げた時にこの腱が浮いてこないように腱鞘というトンネル構造の中を通っています。この腱が刃物で切られたり、指がドアに挟まれたりすると腱が皮下で断裂します。

また、指を曲げようとした時に反対方向に強い力で指が伸ばされて腱が指の骨から剥がれたときに、筋肉の力が指に伝わらなくなり指が曲がらなくなります

徒手検査

手首、手のひら、指の手のひら側にけがをした後で、母指のIP関節、示指~小指のDIP関節やPIP関節が曲がらなくなったときに、指の屈筋腱損傷を疑います。

示指~小指ではDIP関節を曲げる深指屈筋腱とPIP関節を曲げる浅指屈筋腱の2本があります。

指を曲げたときに指先のDIP関節だけが曲がらない時は深指屈筋腱だけが、手前のPIP関節も曲がらないときは、浅指屈筋腱も切れています。

一般的な治療

指の屈筋腱損傷は手外科専門医に受診します。

刃物で切った直後の腱は、縫い合わせることが可能ですが、治癒過程で縫い合わせた腱が周囲とくっつかないように手術直後から動かす必要があります。

そのために拡大鏡や顕微鏡視下での、強固な糸の掛け方で、縫い目が太くならないようにする繊細な操作が必要になります。

特に屈筋腱が通る指のトンネル(腱鞘)の中で切れたときには、腱の浮き上がりを防ぐためにより繊細な操作が必要です。

手術後も、手外科医の指導を受けたリハビリ訓練士の監視下での、プログラムに沿った手指の運動訓練が3ヵ月間くらい必要になります。

トンネル内で切れて2週間以上経った腱は腫れがきて太くなるため、縫い合わせてもトンネルの中を通りづらくなり、うまくいきません。

指先の骨から剥がれた腱も受傷後数日以内であれば骨に縫い付けることが可能です。

受傷後日数が経った腱や、鈍器でつぶされて切れた腱、引きちぎられた腱は、前腕にある長掌筋腱などの腱で置き換える腱移植術が必要になります。

靭帯・腱は血流が乏しい部位も多く、自己修復しにくい場合です。 そのため、治るまでに少なくとも1ヶ月から1ヶ月半程度かかり、長期間の治療が必要になることも多い疾患です。

場合によっては自然治癒しないこともあります

当店の施術法

 

上記でもお伝えしましたが、血流が乏しい部位も多くあり自己修復しにくい場合が多くあります。

血液はそもそも心臓から送り出されているので、症状がある部分だけ血流を良くしても自己修復がしづらいです。

なので、先ずはお身体全体の血流を良くするために、身体の歪んでいる部分を検査して探していきます。

歪みによって血流が悪くなっているところを施術して歪みを取り除きます。そうすることで、指の痛みや可動制限が軽減して、自然治癒力を高めていきます。

まとめ

屈筋腱損傷についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか?

腱の損傷は回復に時間がかかるものです。最近では、若い人でもなる方が増えてきて実際になると日常生活に支障が出てきたりします。

 

このブログを通して興味を持っていただけたら幸いです!

是非一度、ご利用ください。